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戦車
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2019/02/03 19:02
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戦車(せんしゃ)は、戦線を突破することなどを目的とする高い戦闘力を持った装甲戦闘車両である。一般に攻撃力として敵戦車を破壊できる強力な火砲を搭載した旋回砲塔を装備し、防御力として大口径火砲をもってしても容易に破壊されない装甲を備え、履帯による高い不整地走破能力を持っている。戦車は戦う車の総称ではなく、自走砲や装甲車などとは区別される。しかし、何をもって戦車と定義するかは曖昧な部分もあり、また時代や国、地域によって変化する。21世紀初頭現在では大まかに (駆動について)走行装置が無限軌道(履帯、キャタピラ)であること (防御について)戦線を突破できるだけの防御力を持つ。具体的にはあらゆる方向からの小銃弾に耐え、正面は対戦車兵器に耐え得る。 (攻撃について)戦車をはじめとする敵装甲戦闘車両を待ち伏せでなく積極的に砲撃し、撃破できること (武装について)全周旋回可能かつ全面を装甲化した砲塔を有すること (歴史的補足として)固有武装を用いて、あらゆる敵陸上部隊と直接的かつ持続的な戦闘を行えること。一般に戦車砲を収納した全周砲塔を持つ。などが挙げられる。ただ上記の条件にあてはまらなくても、保有する側が戦車と呼べば戦車扱いされる可能性もあるスウェーデンのStrv.103主力戦車は、大戦中の定義で言えば、明らかに対戦車自走砲のような車両であるが、その開発・運用目的・戦闘能力から、スウェーデン軍では主力戦車として配備されていた。また、陸上自衛隊が導入している16式機動戦闘車は装輪式でありながら戦車と運用方法が類似し、105mmという戦車砲並みの大口径砲を有することから、財務省はこれを戦車と定義し、戦車調達費の枠内に収めようとし、それに反対する防衛省と議論が続いている。歩兵戦闘車や自走砲の多くも上記に該当するが、戦車とは異なった兵器である。直射射撃によって敵の保有する(ほぼ)すべての装甲車輌を撃破するように設計された兵器であることも、上の条件に加えられるかもしれない。21世紀初頭において明文化された戦車の定義としては、欧州通常戦力削減条約に定める定義が存在する。同条約[1](外部)のArticle II (C) に定める定義によれば、まず 「戦車」とは、自走式装甲戦闘車両で、装甲目標等に対する高初速直接照準火砲による重火力を発揮可能で、路外機動能力に優れ、高い自己防衛能力を備え、加えて兵員輸送のために設計されていないものを言う。この種の車両は、陸軍の戦車又は装甲部隊の主要な兵器システムとして運用される。という全体の定義を示し、これに加えた 装軌道式装甲戦闘車両 空虚重量16.5トン以上 口径75mm以上の全周旋回砲を有するの細部条件を満たす満たす車両を「戦車」と定義している。また、これに加えて 上記条件を満たす装輪装甲戦闘車両も戦車に含まれるともしており、上記定義から言えば、陸上自衛隊の16式機動戦闘車も戦車に含まれることとなる。ただし、日本は上記条約を批准していないため、この定義に従う義務はなく、この定義をもって陸上自衛隊の主張に矛盾があるということにはならない。
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